復讐ゲーム

恐る恐る唇に手を触れてみると、思ったより血が出ていることが分かった。


「どこ行くのぉ?」


「…保健室」


立ち上がった私の背後で声をあげる滝沢さん。


「私もついていく!ねっ、いいでしょぉ?」


「…なんでよ、ついてこないで」


「そんなぁ…私が怪我させちゃったからついていくって言ってるのに…」


…わざとさせといてよく言うよ。


「ふざけないで!私に構ってくれなくていいから!」


その時だった。


「なんだ?喧嘩か?」


先生が教室に入ってきたのだ。


「せんせっ…」


「先生〜!眞子ちゃんが唇切っちゃったから保健室ついていこうとしたのに、ついてこなくていいって殴ってきましたぁ!」


?!


「殴ってない!」


「嘘です!さっきから、唇切ったのも私のせいにしてきたりして…ほんとに辛いです…」


なんで?!


唇切ったのは滝沢さんのせいで間違いないし、殴ってもない!