復讐ゲーム

☆☆☆


「瀬川眞子です。小説を書くのが好きです。よろしくお願いします」


やだなぁ、なんか。


この20人近くの好奇の目が向けられる感じ。


…っ!


なんであいつが…!


後ろの方の席で私をじっと見つめていたのはあの“中本璃子” だった。


美琴と同い年だったよね…


なんで私の学年にいるの?


まさか背が高いのを利用して…?


「…さん、瀬川さん?どうしたの??あなたの席は杉本さんの隣よ。ほらあそこの空いてるところ」


「あっ…すみません」


空いてるところ…ってどこ?!


璃子の隣しか空いてなくない?


「瀬川さん!ここだよ!」


そういったのは、璃子だった。


あっそっか。


記憶なくしたんだった。


「ありがとう」


「ううん!私は杉本麗奈、好きに呼んでくれたらいいよ」


えっ?


杉本麗奈?


中本璃子でしょ?


「えっと…中本さんだよね?」