復讐ゲーム

「分かったわ!」


こんな時にはどうしたらいいんだっけ。


心臓はまだ動いているから心臓マッサージも意味ないよね…


「美琴!しっかり!」


美琴の呼吸はだんだん安定してきたが、まだ浅い。


「美琴…ごめんね…」


思わず呟いていた。


私が無理に聞き出そうとしたからだ…!


「悪いお姉ちゃんでごめんね」


耳は最期まで聞こえているというから、今も聞こえているはず。


「許して…ごめんね、ごめんね」


「美琴の状態は?」


「お母さん…呼吸はしてるよ、だけど浅い。意識もない」


お母さんの目に涙が浮かぶ。


「なんでこんなことに…」


「ごめんね…」


その時だった。


「美琴?!」


小さく聞こえていた美琴の呼吸音が途絶えたのだ。


「ちょっと!美琴!!」


まだ心臓は動いている。


「救急車はまだなの?!」


「きっともうすぐ着くはずよ」