花音にもボールを当てたいけど、同じチームだから出来ない。


これは花音にボールが当たるように誘導しなきゃ。


あっ、ちょうどボールが!


ドン!


「麗奈?!」


「サヨナラ」


私は花音の体を突き飛ばして、ボールに当てたのだ。


「ねぇ、麗奈!なんでこんなこと…ガッ」


花音の開いていた口に槍が突き刺さって、首を貫通した。


花音は血を流しながらも何か喋ろうとしているが、きっと声帯も潰れているから喋れないんだろう。


口をパクパクさせて、バカみたい。


「麗奈…」


人が殺されるのを見るのって…楽しい!


「ハハハッ!」


手当たり次第にボールを投げたら、一気に片田悠真(かただゆうま)寺本裕人(てらもとゆうと)中川律(なかがわりつ)に当たって、みんな死んだ。



「キャッ!楽しい!」


「杉本さん、落ち着いてよ」 


そう言ったのは相田さんだった。