花音も小さく微笑む。
その間も2人は言い争っている。
あのグループ内のもう1人、小林さんはまるで他人事のようにそっぽを向いている。
「真桜?!あんたもなんか言いなさいよ!」
「は?あんた留美に見放されたからって私にすがろうとしてんの?ほんとバカだね、無視留美の言う通りだよ」
小林さんはいつも直接手を加えることもなく、スマホで眞子ちゃんを撮影したり、遠くから眺めていただけだ。
「紗希、私が本気で留美とグルになって眞子をいじめてたと思う?」
「っ!」
「気付いた?私は眞子をいじめてなんかない。あんたは酷かったなぁ、留美に言われたことをそのまんましちゃって。全部それは私のスマホに残されてるよ」
菱川さんは小刻みに震えている。
「何もたもたしてんだよ、貸せ!」
「あっ!」
菱川さんの手からボールが消えたかと思うと、ボールがこちらに飛んできた。
その間も2人は言い争っている。
あのグループ内のもう1人、小林さんはまるで他人事のようにそっぽを向いている。
「真桜?!あんたもなんか言いなさいよ!」
「は?あんた留美に見放されたからって私にすがろうとしてんの?ほんとバカだね、無視留美の言う通りだよ」
小林さんはいつも直接手を加えることもなく、スマホで眞子ちゃんを撮影したり、遠くから眺めていただけだ。
「紗希、私が本気で留美とグルになって眞子をいじめてたと思う?」
「っ!」
「気付いた?私は眞子をいじめてなんかない。あんたは酷かったなぁ、留美に言われたことをそのまんましちゃって。全部それは私のスマホに残されてるよ」
菱川さんは小刻みに震えている。
「何もたもたしてんだよ、貸せ!」
「あっ!」
菱川さんの手からボールが消えたかと思うと、ボールがこちらに飛んできた。