復讐ゲーム

「あぁ?他の人を殺せば、自分は生き延びれるんだろ?!それなら当てるしかないだろーが!」


「花音…私のことはいいから…花音もあと1回当たったら死んじゃう…」


花音は一瞬寂しそうな顔をしたが、すぐに千夏から距離を取った。


「…?」


相手チームの木村くん以外が同じ方向を見て、後退りしている。


…!


まさか!


「あぁ!」


ドン!


「あっ、えっ、俺…当たった…?グハッ…アァ…」


あぁ。


まただ。


天井から降ってきた包丁は木村くんの脳天を突いた。


木村くんの命はまだ尽きておらず、苦しみを顔に張り付けている。


「ギャァァァ!」


先程まで刺さったままだった包丁がスッと抜けたのだ。


タラタラと流れていた血は頭から吹き出し、辺りを赤く染める。



「イャァァァ!嫌!嫌ァ!」



あぁ、ダメだ。



眞子の復讐はどんどん酷くなる。


もう見ていられない…