「聡美:ごめんって。
    庇いすぎた。園子はこれからも私が指示したことを眞子にすればいいから。
    だけど私が指示した以上のことは絶対しちゃダメだから」


『園子:言われなくても分かってるよ。それより真未はどうすんだよ』


真未は私の幼なじみだし、関係を断つ気はない。


「聡美:どうって何?どうもしないけど」


『園子:私らが今してることをずっと隠し通せるとでも思ってるわけ?』


「聡美:隠すって何よ。もう真未は全部知ってる」


『園子:は?』


なんだこいつ、理解力皆無かよ。


「聡美:だから真未は全部知ってるって言ってんの。私らが今してることも私の本当の性格も」


『園子:えっ!そうなの?』


真未とは幼稚園からの幼なじみだ。


知らなかったら逆に怖い。


「聡美:そう。おやすみ」 


園子との不毛な会話に飽きて、私はスマホを置いた。