復讐ゲーム

保健室の先生が優しい笑みを浮かべる。


先生に会釈をして眞子に近づく。


「取り返してきたよ」


「あ、ありがとう…」


「…取り返してきた…?それ、財布よね??」


保健室の先生が不思議そうに呟く。


若くて人気のある先生の綺麗に巻かれた髪の毛がふわりと揺れる。


「あぁ、同じクラスの吉岡さんが眞子の財布を盗んだんで、取り返してきたんです」


「盗んだ?!」


先生はひどく驚き、飛び出そうなほど目を見開いている。


「いいんです、友達同士の遊びなので。汚れた制服をクリーニングに出さなきゃなので返してもらっただけです」


眞子がそう言う。


「あら、それならいいんだけど…」


「はい、着替えられたので、これで失礼します」


軽くお辞儀をして職員室を出る。


「まだ学校来たばっかりだけど、帰る?クリーニング出さなきゃいけないしね」 


「うん…でも授業が…」