「私、もう耐えられない」


眞子(まこ)…私がいるでしょ?」


「千夏、もう…私と関わらない方がいいよ」


えっ…


「なんで?!私なんかしちゃった?なら謝るから!なんでそんなこと言うのよ!」


私はこの半年間ほど、眞子の話を親身になって聞いて、なるべく眞子が1人で悩まないように心がけてきたつもりだ。


「千夏も言われたでしょ、『眞子と仲良くしてるとあんたもいじめるよ』って」


…っ!


バレてたなんて…


⭐︎今日の昼休み⭐︎


「あ、千夏ちゃん!今日歴史の時間寝ちゃってさぁ、プリント写せなかったから見せてくれない?お願い!」


…嘘だ。


私の前に立っている滝沢留美は、私の親友である瀬川眞子をいじめている。


滝沢さんは眞子の後ろの席で、今日も後ろから嫌がらせをしていたのを見ていたのだ。


「…プリント見せるのはいいんだけど、眞子をいじめるのやめてくれないかな…?」


声が震える。