私だって甘いもの好きでたくさん食べてるけど、園子のように太ってはいない。


「あっ!期間限定で1000円以上でドリンク一杯無料だって!持ち帰りもできるよ」


不穏な空気を察したのか、真未が口を開く。


「あ、ほんとだ、せっかくだしもらって帰ろっか」


カランカラン♩


「美味しかったね〜!また来よ!」


お腹をさすりながら園子が言ったその時。


「痛っ!」


瞬間的に痛みを覚えた肩を押さえながら後ろを振り向くと、怯えた顔の眞子が立っていた。


「ご、ごめんなさい…悪気はなかったの…」


全然気にしないで、と言おうとしたその時。


「あんたさぁ、謝って許されると思ってんの?」


…はっ?


言ったのは園子。


何言ってんのこいつ。


「聡美が持ってたジュース、こぼれて制服汚れてんだけど、聞いてんの?!」


ビクッと体を震わせる眞子。


「ちょ、園子、何怒ってんのよ」


「はぁ?こいつが聡美にぶつかって聡美ジュースまみれになってんじゃねーかよ」