「グァッ…!」


「ッ…!」


仰向けに倒れた3人の胸には深々とナイフが突き刺さっていた。


「…アッハハハッッ!ハーハッハッハッ!あぁ〜しんどwww」


なんと花音が大声で笑い始めたのだ。


お腹を抱えて笑うその姿は壊れたおもちゃのようだ。


「…えっ、花音?!どういう…ねぇ、冗談だよね?!」


「ボール当たっただけなのにwww死ぬとかダサッ!」


花音の口調は滝沢さんにそっくりで、無意識に嫌悪感を抱いていた。


「花音…そっとしておいたほうがいいかな?…って麗奈?!」


「…!な、何」


「そんなに顔をしかめてどうしたの…?」


顔に出ていたみたい。


「ご、ごめん。なんでもないよ」


「急に変わった花音見たらそんな顔にもなるか」


凛華は一瞬顔をしかめたが、そう言って笑ってくれた。 


そんな凛華の可愛らしい笑顔の後ろでは3人が血を流している。


「はぁ…」