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「まだ2人とも学校に来てた時、千夏ちゃんと仲良かったんだ。」


そういえばそんなことがあったような…


『ジジッ、ジージー、ガッ!』


突然スピーカーから耳障りな高い音が響いた。


「何?!」


『ジジッ、これからみなさんに体育館でドッチボールをしてもらいます。』


スピーカーから発せられるキーンと耳に響くような高い機械的な声に思わず顔をしかめる。


「どういうこと?」


花音や凛華もしきりに首を傾げている。


『まず、5分以内に体操服に着替えて、体育館に集まってください』


5分?!


私達がいるこの3年Bクラスの教室は南校舎。


体育館は北校舎を越えた向こう側にある。


「5分って…ちょっと無理じゃない?」


「だよね」 


…いや、できる。


いつもは通ってはいけない渡り廊下を使えば、3分ほどで行ける!


「じゃあ早く着替えよう、もし5分以内につかなかったらどうなるんだろう」


心配そうに花音が呟く。