【短】春、二人だけの思い出を



それが数ヶ月前のある日、今日みたいに先生が会議で不在のとき。

偶然カーテンの隙間から彼と目が合った。



「あ、もしかして外山淳希くん…?」


透明感のある人だなぁって目を奪われて、気づいたら思わず声をかけてしまっていた。


「うん、そうだけど…えっと」


外山くんは戸惑ったように返事をしてくれた。


「あ、突然ごめん。私、3年2組の三井小春っていいます」



私が名乗ると、外山くんは「ああ」と納得したように呟いた。


「いつもプリント届けてくれる三井さん」


私を知ってくれてることに驚いていると、反応がないことを不審に思ったのか、「でしょ?」と念押しされる。


「うん、そうだよ。はい、これ今日の課題プリント」