僕らのワンシーン


 怖い顔をしているつもりだろうが、俺にはとても可愛く見えてしまってついニヤケが止まらなくなる。

 彼が文句を言おうとするので、俺はまたぎゅっと抱き締めた。

 今度は優しく、丁寧に。

 彼の顎が俺の左肩に乗る。

 このぬくもりが、俺は大好きで堪らない。