溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜


このままだと
話の方向性がもっと悪くなる気がする。

生徒達が言うように
今の彼女は殺気立って冷静さを失っているし。

「ねぇ、聞いてるの?」

完全無視したと思ったのだろう。
怒鳴り声を発しない辺りが
苛立ちが強くなっているのを物語っている。


…と、そんな殺伐とした状況で
さらにトラブルが起きた―――



「美南さん!大変ですッ!」

ついさっき部屋から出て行った生徒が2人
慌てた様子で息を切らせながら走って戻ってきた。

「貴方達…どうかしたの?」

真っ青な顔した生徒に
今まで怒りのボルテージがMAXだった美南さんの表情にも、不安が(うかが)える。

「美南さんの控え室から火がッ!」

「えッ!?」

すぐ傍で聞いていた私は驚いたけれど
あまりに突然の出来事のせいか
美南さんは言葉を失い硬直してしまった。。

「全部燃えちゃいますよ!!」

「…ッ」

もう1人の生徒の必死な声に我に返り
突然、走り出してしまった。

「待ってッ」

どのくらいの燃え具合かもわからないのに
近付くのは危険すぎるッ