通された室内は
”事務所兼休憩室”みたいな場所。
わかりづらいネーミングだけど
ノートパソコン1台が置いてあるデスクの横に本棚。
正面には透明なホワイトボード。
パーテンションで仕切られた反対側には
3人掛けのソファにテーブルがあって
ちょっとしたキッチンと冷蔵庫まで完備されている。
「座ってて」
言われるまま私はソファに腰掛け
彼はキッチンへと進み
慣れた手つきで珈琲の準備を始めている。
ここはいったい…?
初めて来た場所と光景に
まわりをキョロキョロ見回す私。
「はい、どうぞ」
淹れた珈琲を持って然さんが戻ってきた。
「ありがとうございます。
あの、ここは…?」
「俺のもう1つの仕事場。
インターネットが主だから
この事務所に籠る事が多いんだよ」
それを聞いて納得。
だから生活感ある部屋になっているんだなと。
「さっきの美南の話。
今回のモデルを彼女にお願いしなかったのは
《《それ》》も理由の1つなんだよ」
「それ…と言いますと?」
珈琲を頂きながら聞き返す。



