全部が全部、鵜呑みにしているワケじゃないけど
でもそれしか一般人の情報としてないのは事実。
「恋人関係…ねぇ。
まぁ正しくは”元”だけどね」
「え?」
「俺たちは”元恋人同士”
今は《《ただ》》の仕事仲間」
「そう…ですか」
付き合っていた事を隠す様子もなく
案外サラッと話してくれたのは
今はもう過去の出来事だから?
「高校生の時にこの業界に入って
同じ雑誌で長いこと一緒に仕事してたから
お互い自然と意識するようになって付き合った」
「…はぁ」
聞いたワケでもないのに
美南さんとの馴れ初めを話始める然さん。
ちょうどエレベーターは目的の階へと止まり
扉が開き外に出ながらも話は続く。
「学生の恋愛だしさ。
それでなくても学校生活との両立も大変なのに
仕事とプライベートの割り切りとかも難しいし
相手が誰か別の人と撮影すれば
ギスギスした関係になって喧嘩も増える。
『必ずいつも一緒』はキツイんだよね」
話ながらも、さりげなく部屋のドアを開け
先に通してくれる優しく紳士な彼。



