肌触りの良い布団に
フワフワと柔らかい掛け布団
夢見心地で感じた気持ち良い感触のベッドが
まさか男性の…
それも、ハイスペック男子のと考えたら
ベッドの上で微動だに出来ずに固まってしまった。

これはまずい。
よ、ヨダレとか垂らしてなかろうか。
メイクが付いているかもしれない。
…いや、その前にもっと別の心配をした方が良いかもしれない。

「あのぉ…
 私は昨日なにか粗相を…」

深まる悪い予感に
恐る恐る聞いてみる事に。

「あ、やっぱり覚えてない?
 昨日あんなに《《激しかった》》のに?」

チーン。

お、終わった…

目の前が真っ白になるとは
たぶんこういう事なんでしょう。

洋服は着ているけど
私はこの人と…

「やってしまったぁぁぁぁぁ」

両手で顔を覆い
予想していた失態の後悔を嘆くしかなかった。

「本当もう最悪すぎて…
 よりによって初対面の方と、そんな(熱い)夜を…それなのに全っ然覚えていないなんてッ」

穴があったら今すぐ入りたい
なんならむしろ
今すぐ帰りたい!!