グ~~・・・・
唇が重なる寸前で
鳴った私のお腹・・・
こんな時に、最悪…
「色欲より食欲?」
ムードも何もぶち壊しになったせいか
彼にクスッと笑われ、目の前から離れていく。
『どうしてキスしようとした⁉︎』って
別のドキドキがあったはずなのに
こんな展開になってしまい
いろんな意味で恥ずかしくて死にそう。
顔を真っ赤にして俯く私に気を遣ってくれたのか。
「もうこんな時間か…
ご飯でも食べに行かない?一緒に。」
「え…」
「美味しいレストランがあるんだ」
何事もなかったように切り返されてしまった。
って、違う違う。
《《何事》》もなくて良かったんだよ。
そもそも《《何か》》って…何よ。
「もしかして、嫌?」
子犬みたいに悲しそうに聞かれると…
私は弱い。
「ううん…そんな事は、ない」
まるで学生時代の甘い青春のように
照れながら彼の手を取る私は…
“女”なんだと自覚した。
彼に連れられてやってきたのは
いかにも高級そうなフレンチなレストラン。



