未だに鏡を凝視しながら硬直状態の私に彼は…
「ほら、俺の思った通り。
素材が良い原石を磨けばダイヤモンド」
背後に立って
歯の浮くようなセリフを言ってくれる。
「変って…言われるかと思った」
「ん?」
「驚いたみたいだったし
目を逸らされたのでガッカリされたのかと。」
「え?全然違うけど?」
『何言ってんの?』みたいな不思議そうな顔をする彼。
何言ってんのか
聞きたいのは私の方だ。
「残念に思われたんだと思って
こっちが凹みましたよ」
ムスッとしながら
ちょっと嫌味を返してみる。
「あー…うん、ごめん。
驚いたのは確か。
ここまで綺麗だとは思わなかったから」
「そうやってまた持ち上げて
私をからかってーーー」
「そうじゃない」
私の言葉を遮って彼は口を開く。
「貴方に…惚れそうで困ったんだよ」
「何言って…」
「そうさせたのは
由凪さんだーーー」
えッーーー
覗き込まれた顔
近づく唇に
ギュッと目を閉じてキスを覚悟するーーーーー



