そんな私を見るなり彼は―――
「えッ…」
目を丸くして妙な驚き方をしている。
「・・・・へ?」
あれ?
何?この反応。
そう、まさに”言葉が出て来ない”様子。
良くも悪くも何も言ってはくれず
それほどに酷かったのだろうかとさえ怖くなる。
「あのー…
どう…でしょう?」
それでも
恐る恐るこちらから言葉を掛けてみたのだけど。
「あ、あぁ…良いと思う」
我に返ったのか反応を示すも
目を逸らされてしまった。
こうなるとさすがにショック。
それに情けなくなる。
”素質が良い”だなんて煽てに乗せられて
そんなバカなと思いながらも満更(まんざら)でもない自分がいて
ヒョコヒョコついてきてしまった上に
『変身しましょう』ってこうなって…
まさかこんな形でガッカリされるとは。
「…着替えます」
恥ずかしくなって
下を向いてしまった。
「そのままで」
「え…」
髪に触れられ
思わず俯いていた顔を上げると
優しい目をした彼は私に言う。
「良すぎ、由凪さん。
綺麗だ…」
急転直下だ―――



