溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜


そもそも俺は元気なんだけどな。


新多が出て行ったあと
渡された封筒の端をハサミで切り
中に入っている1枚の紙を取り出した。

「これって…」

見てすぐに驚いた。

何かと思ったら
入っていたのは宣伝ポスター用に何枚か撮っていた、由凪さんの笑顔の写真。

カメラマンが撮影したものをプリントアウトし
本人に渡していたのは知っていたけど
他はパソコンに保管しているだけだと思っていた。


どうして新多が持っていたのかも疑問だけど
俺に渡してきた意味もよくわからない。

この写真はつい最近のもの。
映る彼女の笑顔が最初の頃と違って自然だから。

あの人は
こんな表情をするようになったんだ。

「良かった…」

笑ってくれるようになって
俺もその笑顔を知れて嬉しかった。

貴方に出逢えた事も…

「由凪さん…」

思い浮かぶのは
照れて可愛く笑う姿。
冷静に一生懸命で
なのに無茶もして。

この業界に初めて足を踏み入れて
右も左もわからない中
戸惑いながらも文句1つ言わずに前を向いてきた。