それもそうよね。
桐生さんも然さんが立ち上げた会社で
一緒に1から作り上げてきた人。
だから余計に許せないのは当然の事だと思う。
「これで解決の道が見えたね」
「そうだね。
ここまで他のも類似していれば
いろんな所からも苦情や訴えはあると思うし
自分達の首を絞めているのは間違いないはず。
これを元に今後の事は然と相談してみるよ」
「そっか…
然さんが聞いたら喜ぶと思う」
そう…然さんが聞いたら。
これで少しは回復してくれるかな。
私の事はともかくとして
起動に乗り始めた会社だって言ってたし
皆さんのためにも元気になってもらいたい。
今回の事が解決したら
私…どうしようかな。
今まで通りってワケには…いかないよね。
「由凪さん」
「え…」
「また泣きそうな顔してる」
俯き加減に考え事をしていた私は
ふと呼ばれて顔をあげると
桐生さんはそっと私の頬に触れながら囁いた。
「う、嘘ッ」
せっかく話題を変えて”なかった事”にするつもりだったのに、思い出してまた落ち込むとか何やってんのよ私はッ



