見せてくれたのは
盗作を訴えようとしている相手側の資料。
そこに書かれているのは
会社の”実態”
他の会社のデザインも盗作疑惑が浮上していたのだ。
「俺もこの業界は長いけど
聞いた事のない会社だったからおかしいとは思ったんだよね。
予想だけど、その会社の《《上》》が何かどうか裏で手をまわした。
その可能性で考えた方が真実に辿り着けると思うんだよね」
話を聞きながら唖然としてしまった。
内容に驚いたのはもちろん
少し桐生さんを見直したな。
資料まで作ってくれてるのも。
最初の印象が”チャラいだけ”の人かと思ったのに
さすが然さんの右腕…。
「でも何のためにそんな事を…」
「さぁね。
売名行為なんじゃない?
立ち上げたばかりの無名の会社だから
盗作方法で世間に知ってもらおうとしたとか?
もしそれが事実なら、とんでもない話だよ。
プライドも何もない」
言い方は穏やかだけど
桐生さんの顔つきがさっきと違って怖いように見えるのは、すごく怒っているからだと思う。



