どうして今
貴方はまっすぐ私の目を見るの…?
「前にも話したと思うけど
仕事とプライベートを両立するのは
俺にはダメなんだ。
余裕がなくなって
この前みたいに由凪さんに冷たくしてしまう」
「でもそれは
然さんの会社が大変な状況だからで…」
「そんな言い訳は通用しないと思ってる。
環境や感情に左右されたら
由凪さんも会社も守れないから。
だけど俺には両方なんて器用な事は出来ない…」
2つのものを同時に大切にするのは難しいって
完全に諦めた言い方だ。
「由凪さんを好きなのには変わりはないんだけどね。傍にいたいって思う気持ちもあるのに…」
「じゃぁどうしてッ」
「本当に、ごめん…」
なんだろう。
私が告白したワケでもないのに
フラれたようなヒドい絶望感を感じる。
「…わかりました」
何も言い返す言葉が見つからない。
ううん、言い返す気にすらならない。
何かが…何もかもが終わった気がして
私は無言で彼の部屋を飛び出したーーー
あれだけ思わせぶりな態度をされて
キスまでしてきて。



