間一髪のところで
彼も壁に手をついて崩れ落ちるのを阻止。
「ふ、ふぅ…」
良かった…
ここで力尽きてしまったら
運べる自信がないもの。
…とは言え
すでに限界の然さんの体は
今すぐにでも倒れてしまいそう。
「どうしてこんなになるまで…」
この人はどれくらい寝ていないんだろう。
なんでこんなになるまで我慢していたの?
「中…入りましょう」
私は彼の腰に
彼は私の肩に手をまわしてもらい
支えるように室内へとお邪魔して
1番近いリビングのソファに連れていった。
「あー…きっつ…」
ゴロンと横になり
目を閉じ額に手を当てているところを見ると
このままここで寝そうな勢いだ。
「然さん、ベッドで寝た方がいいんじゃ…」
気になってしまい声を掛けてみたけれど
彼からの反応がない。
せめて何か掛けてあげられるものがあれば…
キョロキョロと辺りに目を配って探していると。
「由凪さん…」
ふと、声を掛けられ
彼の方に目をを向けた。
「どうして
俺に優しくするの?」
「え…」
「俺は貴女に酷い事を言ったんだよ?」



