溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜


それってつまり
何も手伝う事はないから
黙って行く末を見届けろって事なのか…

経営に関しては無知だし仕事に関して無力だとしても、せめて弱音を吐ける場所でありたいとは思う。

偉そうな説教もしたくないから
今はそれくらいしか出来ないのかもしれない

盗作疑惑の件は
日を増す事に更に問題が多発。

「裁判でも起こすつもりですか?」

名刺を手に
然さんは眉をしかめた。

目の前には眼鏡を掛けた黒いスーツの男性。
然さんを訪ねて事務所に来たのは
『盗作された』として相手側が雇った弁護士。

同室に居合わせている桐生さんと私
美南さんまでも息を呑んで様子を見守っている。

「こちらとしては大事(おおごと)にせず
 穏便に話し合いで解決を望んでいますので
 まずは謝罪をお願いしたい」

原因が何1つわかっていない状況にも関わらず
話し合いと言いながら謝罪を求める事に
この場にいる誰もが納得していなかった。

「それじゃまるで然が盗作したみたいじゃない!
 証拠でもあるの!?」

先に反論したのは美南さん。