溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜


夜も10時を過ぎているのに
今から会社に戻るって…
もしかして何かあった?

「大丈夫…ですか?」

何がどう大丈夫なのか
聞いてる自分でもよくわからないけど
複雑な顔で『うん、平気』と応える然さんが
妙に元気がないように思えて仕方ない。

「じゃぁ俺が由凪さんを家まで送って行こう!
 そうしよう!」

彼とは正反対に桐生さんは上機嫌。

「子供じゃないんだし私は1人で大丈夫」

電車で来ているため
時刻表を確認しながら答えた。

「気を付けて帰ってね?由凪さん」

「うん、ありがとう然さん。
 貴方も気を付けて…」

私達がそんなやり取りをしている中で
桐生さんはと言うと…

「わかったよ~
 家に送るのは諦めるけど
 駅までは送っていくよ!夜道の1人は危ないし!」

…まだ諦めていないみたい。
危ないのはむしろ、この人と一緒にいるからなのでは?

しかしこれ以上拒否しても堂々巡り。
仕方なく私は彼にお願いする事にしたのだけど…

「もし彼女に何かしたら許さないからな、新多」

釘を刺す然さんの表情が非情に怖い。