少々ビックリしてしまった私と
隣で溜め息を吐いて呆れる然さん。
「本当お前って、ある意味すごいよ。
感心する」
「おぉ、サンキューなっ」
たぶん桐生さん、然さんのその発言は
褒めてるワケではないと思う。
「2人って仲が良いけど
ずっと一緒に仕事を?」
お酒を嗜みつつ会話の合間に
ふと気になった質問を然さんに聞いてみた。
「そうだね。
俺と新多、美南の3人が同じ雑誌から始まってるから
付き合いは長いと思う」
「同じ雑誌…」
って事は然さんと美南さんが付き合い始めた頃も
この人も一緒にいたって事か。
「当時から美南は然にゾッコンだったから
やりづらいのなんのって。」
桐生さんの言葉に
当時を見た事はない私でも、彼女の様子が目に浮かぶ。
「ま、俺には美南の相手は無理だから
然のところに行ってくれて良かったけどな」
『面倒くさい女は苦手だし』と笑う彼に
貴方も同類なのでは?と思ってしまった。
「新多と美南は癖が強いからね。
収集つかなくなる」
「そうそう、その通り」
桐生さん、自覚してるらしい。



