本当にこの人は
自由すぎる問題児なのかも。
「然が良いヤツだから俺は自由に楽しめるんだ。
感謝してるよ~
お土産買ってあるから会社持っていくな!」
「頼むから自由に楽しまないでくれ」
テーブルに片肘をつき
頭を抑えて困惑する然さん。
こんな彼を見るのは初めて。
それほどこの”桐生”って人の破壊力が凄まじいんだろう。
「然がナンパしたって女性がこの人?」
「へ?
ナン…パ?」
グレープサワーのグラスを口につけたけど
桐生さんに急に話を振られ
飲むのをやめてしまった。
「人聞きが悪いよ、新多。
ナンパじゃなくて”スカウト”
お前と一緒にしないでくれ」
「気に入って声を掛けたんだから同じっしょ?
恋愛と一緒だろ」
れ、恋愛!?
思わずそのワードを意識してしまい
いちいちドキッと心臓が高鳴る。
「だからそうじゃなくて。」
「普段スカウトなんてしない然が声を掛けたんだから、それこそナンパだろ」
「え…」
然さん…スカウトとかしないんだ。
じゃぁ私に声を掛けてくれたのはーーー



