きっと彼が助けにきたんだ!


写真の中の笑顔を、もう一度確認する。


『ピンポーン ピンポーン』


きっと、彼が私を呼んでいる。





最後の気力を振り絞り、ドアに向かう。









だけど私は気がついていた。









あの写真たては、
とっくに捨てたはずだったのに。











「待たせてごめん。一緒に行こう!」










扉を開くと息を切らした彼がいた。









写真の中と、変わらぬ笑顔。















7年前に死んだ、彼だ。