35cmの音

私の目を真っ直ぐ見つめるから、
その想いが嫌と言うほど伝わってくる。

「そんな、事って...」

皮肉で、

そして残酷で...

私は何も知らずに

ただ背中を押していた。

そして、

唄にのせてエールを送っていた。




“何て曲ですか?”





あの人はLEOさんの想いを込めた
歌すらも聴いてなんかなくて


「あの人はLEOさんの事を今はもう、
好きじゃないって事ですか?」

それなのに、どうして...

「... ん、そうなるね。」

私はあの日、

いや今までずっと

あの人に向けて唄った事を後悔した。