35cmの音

ただでさえ、

最近泣いてばかりだったのに
10年分くらいは泣いた。

だけど、悲しい涙ではなかった

「修司さんは、私の母の、
お母さんの...最後を見ましたか?」

病気と必死に戦い続けたお母さん

「うん、ちゃんと看取ったよ。」

“自分のせいで苦しい思いをさせたと思わせたくない”
“唯一残る母親の記憶が苦しんでいる姿なのは可哀想だから”

私のことを想って、闘病生活を隠し通したお母さん。

だから、最後まで私にその姿を見せることはなかった。

「母は、幸せだったんでしょうか」

16歳で私を産んで人生が180度変わった。

そして18歳の若さで亡くなった。

「実は僕、出産にも立ち会ったんだ。」

そんな母の短い人生は、、、

「え?私の...ですか?」