「おめでとう、咲那」

いやもう配達員さん名前言うてる

「ありがとう、玲音」

ワイも言うてもーてる

「頑張ろうな」

せやな


「うん。いってらっしゃい」

「いってきます。」



後ろ姿を眺めた

また背が伸びていた


「...うー。泣くもんか!」


私は空いっぱいの星を見上げ

泣くのを堪えた。