35cmの音

そう叫んだ時の

玲音の寂しそうで悲しそうな笑顔が

今でも焼き付いている。

「そっか。ごめんな」



そう言って僕に笑いかけて

部屋を出ていった。

「うぅ、、、」



負けず嫌いな玲音が

初めて僕に謝った

それが玲音と話した最後の言葉だった