そう言って玲音が選んだのは

ワンピースとスカートのコーデ

「どっちもめちゃくちゃ可愛い!!」

どちらかなんて選べない...

「すみません。これ両方下さい」

「え?!」

「あー、気に入らなかった?」

選んでくれただけでも嬉しいのに

「いやそうではなくて、自分で買うから」

それは、厚かましいにも程がある

「何言ってんの今更!笑」

確かに。金曜日からずっと
私のお財布、出番無し。
バイト代使い果たそうと思ってたのに!

「じゃあこっち!こっちだけでいい!」

私はワンピースを指差した

「別に遠慮しなくても
...あ、あれも可愛いな?」

他の服まで物色し始めてる!

「いいの!さ、次は玲音の見よ!行こ」

私は無理矢理お店を出た