《集合!!》
「「「「「「「押忍!!」」」」」
「「「「「「「はい!!」」」」」
・・と思い返していたら、
ついに試合開始のようだ。
享令高校さんのご厚意でご準備頂いたボランティアの審判さんの掛け声で、
両チームがピッチ・・じゃなくて、
ホームベース付近で向かい合う。
《ではこれより、青愛学園 対 享令高校の練習試合を開始します。礼!!》
「「「「「「「押忍!!」」」」」
「「「「「「オネシャス!!」」」」」
よ~し!サッカーだろうが野球だろうが、やっぱり“試合”となると昔の血が騒いでくる・・!
「よ~し!みんな守りを固めろ~!」
「・・・教頭先生。私達、先攻です。」
「・・・ありゃ?」
享令高校の皆さんがグラウンドの各ポジションについて・・あれ?でも確か・・?
「アリサさん。ホームチームって後攻じゃないんですか?」
「それが・・あの変態が何を企んでるのか知らないけど、
今日は私達が“先攻で”って向こうの監督さんにお願いしたみたいです。」
「なるほど・・完全アウェーの向こうへ塩を送ってあげんたんですな。」
「・・教頭先生。一応・・野球は“アウェー”じゃなくて“ビジター”って言いますからね?」
まだまだ勉強不足なところを露呈したところで、
さて相手の享令のピッチャー君はどんな球を投・・・
“!!”
「「「「「「・・・・。」」」」」」」
おぉ・・この老眼では全然見えなかった。
ピッチャー君が綺麗なフォームで投球練習をする中、
“えいっ”って投げたらあっという間にキャッチャー君のグローブへ“ドスッ”と収まっ・・
・・・・・ん???
「アリサさん?・・・皆?
どうしたんですか・・?」
たった一球投げただけなのに・・我が学園のベンチが一瞬・・静寂に包まれた。



