天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



“ガタッ”


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・何ですか憲伸君?」


「!!!」


あっ・・!?


「憲伸くんダメ!!」
「お、おい憲伸・・!」

「憲伸やめろ!!」


さっきから一番ヒートアップしていた龍ちゃんが、

それ以上にヒートアップした人の登場で、
一気にクールダウンして慌てて・・

キャプテンの中村くんも慌てて席を立って・・


阿部先生の胸ぐらを掴んだウチのエース 憲伸くんを引き離そうとする・・!!


「おい変態監督さん・・。

さっきから黙って聞いてりゃなんスか?
俺が30点も取られると思ってるんスか?」


「はい。君は30点取られ、
君達は1点も取れず、

0―30で君達は負けます。」


「ド素人がテキトーな事吹かしてるんじゃねぇスよ!?」


「ド素人でも分かります。

この1ヶ月。君達の練習風景を見て、野球を全く知らない僕でも分かりました。」


「・・・・・・・・。」



「・・・・・・君達は弱い。」


「!?」


「何度でも言いましょうか?
・・君達は・・・・負ける。」


「お前・・!!」
「憲伸やめ・・!」

「おいゴラァ変態!!!!」

「龍ちゃん!!!」