天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



―――――― 


「35度7分ね。」


「お!今日は平熱より1分下回ったな!」


「ていうか平熱低すぎでしょ!?」


検温は先に済ましておこうと、部室に寄って体温計を持ってきた化学室。


大西くんの体温で今日も全員分を測り終わって・・・


「おいおい・・変態来ねーじゃん!」


大人しく着席している大西くんからも龍ちゃんからも・・他のみんなからも、

待ちぼうけを食らって“早く練習してーのに!”という雰囲気がプンプンに伝わってくる。



“ガラガラ”


!?
と思ったら来た・・!


今日は教頭先生は居ないのかな・・?

ようやく化学室に入ってきたのは、
阿部先生一人だけだった。



「おせーよ変態!」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


うわぁ・・・相変わらず気持ち悪い・・。

大西くんのヤジに謝る事もなく、
ニチャァ顔を見せる・・。