天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



ようやく落ち着いたところで、
キャプテンの中村くんが・・


「先生。ホントは俺達が引退する時の、
最後にするものだけど・・。」


「なんですか中村君?」


「俺達と・・【ラストミーティング】してくれませんか?」


「どうせ新幹線の時間まで暇なので、
よろしいでしょう。」




“3年生⇔2年生・1年生
監督⇒3年生”


その時が来たらまたちゃんと行われるけど、
一足先に・・


“監督⇔部員 全員”

という構図で・・阿部先生は普段ほとんどミーティングしない人だから久しぶりに、

みんながその前へと整列した。




「先生。“技術的指導はしていない”ってさっき言ったけど、

でも今まで・・ずっと俺達を“監督”してくれてありがとうございました。」


中村くんの言葉を皮切りに、

ようやく・・ウチらが求めていた・・
温かい雰囲気が生まれ始めました。


龍ちゃんも素直になって、さっきウチらの前で宣言した[お礼を言いてぇ]を果たして、


大西くんはなんだかんだの寂しさを爆発させて、


憲伸くんも、立浪くんも・・一緒に2年半頑張ってきた3年生のみんなも、




一度も叱られる事なく、
一度も殴られる事なく、

以前に[失敗を恐れず好きな事に熱中しろ]というメッセージを貰った、

正津くんや荒木くんたち2年生のみんなも、




ゴールデンルーキーの2人も、

ツンツンのアリサも、
私以上に涙もろいサエちゃんも、





「先生のおかげで・・・・・。」


「・・・・・・・。」


「苦手だったホラー映画が、
大丈夫になりました!

鳥肌の耐性をつけてくれて、
ありがとうございました!!」


私もちゃんと・・
阿部先生にお礼が言えました!