天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



「・・・・・・・福留君。」


「・・・・・・・・・・・。」


「そんな般若みたいな怖い顔をしなくても大丈夫です。

同じ1年生。たった1人の“同期”を助けてあげたいと思っているんでしょう?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「ここまで来て、決勝戦に出られない自分の不甲斐なさを恥じているんでしょう?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「“僕の指示を守る”という条件付きで、
君を【代打】で起用しましょうか?」


「ホントじゃしか!?監督どん・・!」


「岩瀬君には3回裏まで投げてもらいます。

正津君は4回裏から登板。
憲伸君は7回裏から・・・。」


「・・・・・・・・・・。」


「つまり、4回表もしくは7回表。

そこにタイミング良く・・今日は7番に入っているピッチャーの打順が回ってきたら、

代打を出せる機会が訪れます。」


「岩瀬の代打か・・・
正津先輩の代打でごわすな・・!?」


「ひとまず、その機会がうまく巡ってくる事を祈っていてください。

“僕からの指示”の詳細は、
代打を出す時にお伝えします。」