天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



初球でストライクが取られたので、
中村くんがタイムを取って・・・


“?”で頭が埋め尽くされて、くしゃみが止まらない岩瀬くんが久慈くんの元へ走る。


久慈くんもこのタイミングのタイムに少し驚いた様子で、バッターボックスを外して・・



「岩瀬・・ツボに入ったっぽいな。
笑いが止まんねぇじゃねぇか・・。」


「あいつにとっては初の“伝令係体験”なのに、内容が“夜ご飯の話しろ”なんて、

笑わずにはいられないんだろうな・・。」



「・・おい変態!
いい加減、何か説明しろよ!!」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


ダメだ・・・。

多分、暑くて機嫌悪いのか・・

阿部先生はいつもみたいに、
“なんとか的”に解説してくれない・・。




「ハックション!監督さん、
久慈先輩に聞いてきましたよ!」


「どうでしたか?」


「湯豆腐と納豆ご飯だそうで・・
ハックション!」


「そうですか。
ちなみに君は何を食べたんですか?」


「試合前日はいつも決まって、
大根おろしにシラスを混ぜて、

それをご飯にかけて食べ・・
ハックション!」


「2人とも消化が良い物の摂取を心がけていて感心しますね。」



《ストライク!
バッターアウト!チェンジ!》


夜ご飯の話をしたところで、
好敵手を打ち崩せるはずもなく・・

というか、スイング禁止令が出てるからそれ以前の問題だけど・・

久慈くんも三振して、1回表以来、3回表も三者連続三振を喫した・・。