天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



「岩瀬!!落ち着いていけよー!」


1回裏・・愛工大 名錬の攻撃。いきなり岩瀬くんがピンチを招いてしまう・・!


先頭の1番 二岡君にツーベースを打たれ、

2番打者のセカンドゴロの間に進塁され、
1アウト三塁。


続く3番はなんとか抑えたものの・・・


“!!”


「くぅ~・・今日は先制されたか・・!
ドンマイ岩瀬!!切り替えていけ!!」


4番 由伸君に痛烈なセンター返しを浴びて、
[1―0]先制点を献上してしまう・・!


ここ数試合、その後の試合展開は様々だったけど“先制点”はウチらが取っていた。

だから今日は最初から追いかける展開・・!


「いきなり僕の仮説が崩されましたか。

野球は“筋書きの無いドラマ”と言われているそうですが、甚だ迷惑な話です。」


暑くて機嫌が悪いのか・・今日は変態の言葉がいちいちとげとげしい・・。




「よっしゃー!OKOK!!」


ひとまずここは岩瀬くんが後続を打ち取って1点で抑えた!


「たかが1点だ!追いついていこうぜ!!」


ベンチに戻ってくるみんなに大西くんの檄が飛び、

そのままいつものように、中村くんを中心に2回表前の円陣の輪が出来る。