天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



「次の5番 山崎君は佐々岡君からヒットを放っています。

さぁ・・・4番を下げてまで出した打者と勝負するか、

勝負を避けて、タイミングが合っている5番打者と勝負するか・・

どうしますか志学園高校さん・・?」


変態が本日一番のニチャァ笑みを見せてきて、“慣れ”なんてない鳥肌がザワァと立ったけど、

確かにこの状況・・
志学園バッテリーを惑わせる・・!


一度打席に入った渡辺くんだったけど、

今度は守備側のタイムが取られて、
伝令君が相手ベンチから出てきた。



「落ち着いていけよ渡辺!!」
「福留の足ならワンヒットで返れる!」
「どうせなら外野の頭越しちゃえー!」



「相変わらず・・
怖い表情をしていますね彼は。」


変態が呟いたとおり、

マウンド上に相手が集まってる間も、
黙々と素振りを繰り返す渡辺くん・・!


タイムが解けて、相手の外野陣がバックホームに備えて前進守備を敷いてきた。