天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~




後輩マネちゃん 南淵サエ
*******************************************



「・・スッ・・ヒック・・スッ・・スッ・・
・・ウゥゥ・・スッ・・ヒック・・・。」


理事長室の扉をノックする前から・・
既に涙腺が切れてしまっていた・・。



何事も無く・・涼しい顔をして・・
またみんなをイジメる江藤先生・・。


あの日以来・・退院後も・・
姿を見せなくなった立浪先輩・・。



ある日の帰り・・

[ねぇねぇ君!
ひょっとして野球部のマネージャー?

わたくし“中日新聞”の者なんだけどさ!]


電信柱の影に隠れていた人に声を掛けられ、
教えてもらった・・・

“監督の暴力があったというタレコミ”
“それを否定した学園側”



何が正しくて・・何が悪いのか・・
自分の頭の中がグチャグチャになって・・


・・・気がついたら・・
理事長室の扉の前にいた・・。




“コンコン”


「はい、どうぞ~。」


“ガチャリ”


「・・・・・・え!?」


「・・スッ・・ウゥゥ・・スッ・・ヒック。」


「え・・・ど、どどどどうしましたか?」


「理事長・・ついに女子生徒を泣かすまで落ちぶれましたか・・。」


「え!?私が原因!?」


中にいた・・理事長先生と教頭先生。


「・・スッ・・・スッ・・・。」


「あ・・・あの・・き、君は・・?」


「・・スッ・・野球部・・1年・・マネージャーの・・南淵・・サエです・・スッ。」