天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



―――――― 


グラウンドにいるかと思ったら、
ちょうど職員室に居たので声を掛けて、

一緒に理事長室へと戻る。


とりあえず理事長の対面に座ってもらって・・


「江藤先生。野球部員へ暴力を働いたというのは本当ですか・・?」


湯飲みを置いた理事長が江藤先生に尋ねる。


「ウヒャヒャ。
何を言ってるんですか理事長。

オレがそんな事するわけないでしょう?」


「2年生の立浪君・・でしたっけ?

先日、練習中に打球が当たって鼻骨 骨折をしたと報告してくれた部員・・。」


「ええ。」


「“あなたが殴った”という情報が私の耳に入ってきたのですが、事実ですか?」


「・・誰がそんな事を言ったんですか?

立浪本人ですか?
それとも部員の誰かですか?」


「・・・・“情報元がどこか”が気になるんですか?」


「もし部員の連中のタレコミだったら、
オレにも反論はある。」


「・・・・・という事は、
殴った事は認めるんですか?」


「不要な問答はよしましょうや理事長。
・・・立浪本人に聞いてください。

オレへの事情聴取はその後だ。」




結局、明言を避けて・・
江藤先生が部屋を出て行く。


「・・・・・杉下先生。立浪君が入院している病院を調べて頂けますか?」


「はい・・すぐに・・。」