天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



―――――― 


「おらおらおら!!!
荒木!!さっさと立てやゴラァ!!」


「・・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」


“捕った”のに・・終わらない・・。




「お前のせいでウチのセカンドは穴になるんだぞゴラァ!はよ立てや!!」


何球も何球もちゃんと捕って投げ返したのに、まだその手を止めない・・。




「ほらあと50球いくぞ!!
気合い入れろ荒木!!!」


「・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」


何度も起こされて・・
もうとっくに限界は超えてる・・。




「・・・・おいおい荒木・・・
あんまりオレを怒らせてくれるなよ?」


・・お願いだから・・もうやめて・・・




「・・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」


「・・・あ?何?

天才の荒木君だったら、
寝っ転がった状態でも捕れるの?

じゃあ捕れよ?」


!!!?ダメ・・・!!


うつ伏せに地面に倒れ込んで、
起き上がれない荒木君に向かって、

・・その【顔面】に向かって・・

江藤先生がボールを上にトスして、
金属バットを思いっきりスイング・・



「ダメ!!!!」



「・・・・ッ・・・。」


“カキン”と金属音がして、
低弾道で荒木君めがけて放たれたノック。


危なっ・・・・!?




「・・・ハァハァ・・ハァハァ・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・あ?」


打球が荒木君に直撃する・・その瞬間、

“バッ”と横から飛び出てきた影がギリギリ・・ギリギリその手前で、

横っ飛びでグラブに納めた・・・。