後輩マネちゃん 南淵サエ
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「・・サエちゃん・・ありがとう・・。」
「まだ動かないで!!
・・・・ひどい傷・・!」
ひどすぎるよ・・
こんなのひどすぎる・・!!
救急箱を持って、
グラウンドに倒れ込むみんなの元へ走った。
ミク先輩もアリサ先輩も駆けつけてくれて、
今日も徹底的に続いた江藤先生の“千本ノック”でボロボロになったみんなの応急処置を続ける。
「・・スッ・・こんなのひどい・・スッ
みんな一生懸命頑張ってるのに・・
先輩達についていこうと、
みんな一生懸命努力してるのに・・。」
いい加減・・我慢ができなくなって、氷を当てながら涙腺が止まらなくなっていった。
江藤先生に“目を付けられた”私ら1年生。
【野球部のお荷物】
と罵倒され続ける1年生。
“死ね”、“辞めちまえ”、“クズ共が”
毎日のように青アザを作って、
毎日のように・・殴られて・・・。
「・・サエちゃん・・違うよ・・。」
「・・スッ・・え・・・?」
「俺達・・下手くそだから・・。
先輩達に・・少しでも追いつかないといけないから・・。」
荒木君がウゥってうめき声を出しながら、起き上がろうとするので慌てて体を支える。
「でも・・!!
ごめん私が言っても説得力ないかもだけど、荒木君すっごい上手くなってると思うよ?
こんな無理しなくても、先輩達は荒木君の努力を認めてくれてるよ!?」
「・・ダメだよ・・。
江藤先生に認めてもらわないと・・
試合に出してもらえない・・。」
・・・“監督”って・・
・・そんなにも偉いの・・?
・・・“先生”って・・
・・何をやっても許されるの・・?



