天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~



秋の大会に向け、新チームを鍛え上げなきゃいけねぇっていうのに、

コイツらホントに練習してるの?
ってぐらい成長が見られねぇ。


整列する1年坊主共に今日も右拳をふりかざした後、金属バットを持って、

全員をまた並ばせる。


「ほらもっと近くだゴラァ!!
距離取りすぎなんだよ!!」


「「「「「はい・・。」」」」」


「中坊までずっと“軟式”をやってきたからビビってるんだろうが!?

お前らは“硬球”が怖いからチビってるんだろうが!?

だったら痛みをもって克服しろ!!」


手がマメだらけになるがしょうがねぇ。

このアホ共を鍛えて、
せめて2~3人は使えるようにしないと、

2年だけで秋季大会、
来年夏を戦うのは不可能だ。


・・・捕れねぇんだったら、
捕れるようにするまでだ・・。


至近距離で敢行する【千本ノック】の雨を浴びせて、今日も立てなくなるまで、

気合いと根性を注入してやった。