眩しい。

 私は歩きなれた高校への通学路を歩いていた。

 時刻は9時過ぎ。

 登校時間が8時半だから、思いっ切り遅刻。まあ、いつもこんな時間だし。

 段々と上に上がっていく太陽の光から逃れるように、私は着ているパーカーのフードを被った。

 私は光が嫌いだ。

 私は光に相応しくないから。私にはドス黒い闇の中が丁度いい。

そう思いながら歩いているうちに、高校についてしまった。